
吹替版が出来るまで
「吹替版」の制作では外国映画などの本来の吹替のほかアニメやゲームの音声なども手がけます。実写やアニメはどちらも登場人物が日本語を違和感なく話していなければ観る人をストーリーのなかに引き込むことは難しいでしょう。 アニメももちろんセリフとキャラのマッチングが重要ですが、外国映画の吹替はさらに決められた秒数内でどれだけ原語の会話の良さを伝えられるかも勝負です。

- 素材チェック………………字幕版と同様、マスターテープをチェックし、かつ、ME(音楽と効果音などの入ったトラック)のチェックもします。
- 翻訳・演出発注……………作品に最適な翻訳者を選び、発注します。また同様に吹替ディレクターも決めます。
- キャスティング……………声優さんを選びます。特にシリーズものは最初の人選が肝心です。
- 翻訳チェック………………ディレクターは出来上がった日本語のセリフを原語にあたりながら慎重に確認します。
- 台本印刷発注………………ディレクターがチェックした原稿を台本にするために印刷所に発注します。
- 編集…………………………アップル編集室にて実際のマスターテープを用いて、エンドクレジット(声優・翻訳者などの名前)や作品中に必要な字幕などを入れ込む作業をします。
- アフレコ……………………制作の山場です。映像を流しながら声優さんがセリフを入れていきます。
- セリフ編集…………………アフレコで録った音声を画面の俳優の「口パク」に合うよう細かな調整をします。
- ダビング・ミックス………ACスタジオで、ミキサーがアフレコで収録した日本語音声を加工し、MEトラックをミックスします。吹替ディレクター立会いの下、ミックスされた吹替音声をチェックし、完成させます。
- 完成品チェック……………完成品を最終納品前に最終チェックします。